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フィリピンのHR

最近、セブのジョブマーケットはにぎわっている。2年前と比べて売り手市場だ。うちも大手から何人か流れ込んできている。しかし、来るものもいれば、去るものもいる。ITのスタッフ一人、会計士が二人今日付けで辞めた。ITスタッフは夫の転勤についてマニラに行くことになった。会計士はシンガポールに求職しにいくことにした。ITスタッフはまぁ、仕方ないとして、会計士は前に話したベンだ。彼は、フィリピンの給料の低さが納得できない。彼の問題は個人的とか会社の問題とかじゃなくって、フィリピンの経済問題なのだ。ベン、言いたいことは、わかるけど、給料と生活費って正比例してるんだよ。シンガポールはそれなりに物価高いよ。

ある統計でフィリピン経済に満足していないフィリピン人の若者は80%を上回る。恐ろしい数字だ。しかし、アメリカは最近、フィリピン人のビザの発給を制限している。日本には日本語をしゃべれないのでいけない。オーストラリアもイギリスもビザの発給が厳しい。フィリピン人のHRのマネージャー達にしてみれば、「どうして同じ質のサービスを提供しているのに、給料は先進国の1/10なの?」これに答えるには、政治不安定から説明して外国直接投資まで3時間のレクチャーが必要だ。しかも説明しても渦中にいる人に理解してもらえるかは不明だし。

とにかく、人が辞めるときは、必ずこの問題が持ち上がる。皆に一言言いたい。私はフィリピンの経済問題を解決することはできない。でも、直接投資者として寄与することはできる。

来週は、新しく来た人たち3人に新鮮な風を吹き込んでもらって社風を活性化したい。(<なんか、課長の反省レポートみたいだな・・)

by scorners | 2005-10-01 21:14
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セブ島で定住したかと思いきや日本に立ち寄り、今はカリフォルニア農園暮らし


by scorners
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